お見舞いに行ったとき、
なんて声をかけたらいいのか・・・
コロナ禍で面会時間が制限されている中、
せっかく対面できる時間があっても、数分で帰ってしまうことってありませんか?
たとえば、
寝たきりの方
重度の認知症で意思疎通が困難な方
ICU(集中治療室)で意識がない方
話しかけても返答がない方に、なにを話したらいいのか分からない。
そう思って、近くで手を握ることしかできずに帰ることはありませんか?
では、どうすれば患者さんにとっても良い時間を過ごすことができるのでしょう。
結論をいうと、
そばで独り言のように話をしてあげてください。
たったこれだけで、大きな効果が期待できることがあります!
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このページでは、
リハビリ専門職として15年の作業療法士が
臨床経験を通して感じたことや、介護に悩むかたに少しでも参考になる情報配信を行っています。
返答がない患者さんに独り言のように話しかけることが良い理由
人間には五感というものがあります。
聴覚・視覚・触覚・味覚・嗅覚
この中で、人間が最後まで感じている感覚機能はどれか知っていますか?
答えは、聴覚です。
聴覚は、運動機能の関与がなくてもその役割を果たすことが出来るからなんです。
たとえば、
目を開けることができないと見えないですし、
口を開けることができないと味も分かりません。
でも、耳は動けなくても音を聞き取れます。
体がシビレていたり浮腫んでいたら、触れた感覚を感じ取りにくいです。
でも、音は鼓膜を通って脳で認識することが可能です。
死後ですら、音の刺激に対しては脳波の反応が現れることがあるそうです。
「三途の川を渡る直前に、誰かに呼び戻された気がした」なんて言いますが、これも声が聞こえているからなのかもしれませんね。
これらの理由から、
意識のない状態の方に対して、独り言だとしても話しかけることが有意義に働くことをご理解いただけたでしょうか。
最後まで意識下に届いているのは「あなたの声」です。
聞こえていないようでも、相手にきちんと伝わっているんです。
「ごめんね」や「ありがとう」
「最近こんなことがあったんだよ」などなど
素直に伝えられていない言葉があれば、これを機に声にだして独り言でもいいので伝えてみませんか?
その声、きっと届いていますから。
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