今回のお題は、
車椅子が必要なんだけど、いくらぐらいするのかしら?
ちょうど車椅子購入を検討されている方がいらっしゃりましたら、ちょっと待って!!
車椅子を購入する場合と、介護レンタルで車椅子を借りる場合とで、メリットとデメリットをお伝えしますので、その上でどの選択肢を選ぶのかご検討ください!!
えっ!レンタルなんて出来るの???
そもそも、そんな疑問を持った方もいらっしゃると思います。
40歳になったらお給料から天引きされている介護保険料。65歳以上になって介護が必要な状態と認定されたら、介護保険で福祉用具をレンタルすることが出来るのです。
詳しい申請方法などは、こちらを参考にされてください。
※このサイトは在宅介護の高齢者向けとなっていますが、65歳以下の身体不自由な方でも身体障害者手帳を使って介護用品を貸与(たいよ:レンタルの意味です)することも可能なので、日頃お世話になっている病院などにお問い合わせしてみてください^^
実際にどれぐらいお得になるのか(車椅子編)
「お得」という言葉を使っていますが、これはあくまでも『100%自費負担で介護サービス同等のサービスを利用する場合と比較して』という意味でとらえていただければと思います。
では、ご説明していきます。
車椅子などを自宅で使いたいと思ったとき、アナタならどうしますか?
- 新品を購入する
- 中古を購入する
- レンタルする などの方法を思いつきますかね。
今回の比較対象とする車椅子は、脳梗塞などで麻痺がある、または足の骨折などで車椅子に移るために介助が必要な方を想定し、ある程度使い勝手いい車椅子をチョイスしました。
- クッションを追加しなくても、背もたれと座面に分厚いクッション付き
- 肘置きが跳ね上げ式(立ち上がり不十分でお尻が引っかかる方におススメです)
- 足置きが取り外し可能(ベッドにより近く寄せることが出来るので介助力が軽減)
- 背もたれが折り畳み可能(乗用車のトランクへ入れることが出来る)
- 介助者用ブレーキ付き(外の散歩などで安全)
といった多機能なハイスペックな車椅子ですが、麻痺がある方が長時間乗るにはこれぐらいの機能がないとお疲れになっていましますので、購入やレンタルの際には参考にどうぞ。
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1-1.新品を購入する場合(福祉用具専門店)
費用:10万円前後。定価から2割引きぐらいで販売してくれます。
購入方法:
『近くの福祉用品店』と検索すると、最寄の福祉用具を販売しているお店が見つかります。最初の一歩は勇気がいりますが、連絡してみたら必ず力になってくれると思います。
もし通院やデイサービスなどのご利用があれば、そこの相談員やリハビリスタッフに車椅子の件でご相談されると業者を紹介してくれると思います。
それでも頼れる人が誰もいなければ、私がお力になります!
お問い合わせファームからお気軽にご相談ください。
メリット:
- 自宅で組み立てなど、体に合わせた微調整もしてくれる。
- 種類によりますが試乗が出来る場合がある。
- 故障などの際は、修理依頼などのメンテナンスサービスが受けられる。
- 今後、介護サービスを利用してベッドなどをレンタルする際に声をかけやすい。
- 利用できる福祉サービスの制度などを教えてくれる。
デメリット:
- やや費用が高め
- 最初の第一歩がハードル高い
1-2.新品を購入する場合(ネットで購入)
費用:5~15万前後
購入方法:インターネットで検索
メリット:
- 福祉販売店よりも低価格で購入できる
- 楽天やヤフーショップなどポイント還元がある
デメリット:
- 試乗が出来ない
- 実物を見ずに購入
- 送料がかかる(一部無料サービスもあり)
- メンテナンスが受けられない
- 段ボールから出して微調整を自身で行わないといけない
1-3.新品を購入する場合(市販で購入)
費用:10万円前後
購入方法:ホームセンターや大型ショッピングモールなど
メリット:
- 実物を見て購入できる
デメリット:
- 今回ご紹介の多機能型車椅子はほとんど見かけない
- 基本、試乗は出来ない
- 持ち帰る労力、または配送代がかかる
- メンテナンスサービスなし
2.中古を購入する場合
費用:5000~2万円ぐらい
購入方法:リサイクル業者やメルカリなど
メリット:
- 費用が断然安い
デメリット:
- タイヤのすり減りやブレーキの不具合が起こりやすい
- 汚れやシートのたわみが気になる
- メンテナンスサービスがない
3-1.レンタルする場合(介護保険サービスを利用)
費用:500~700円/月(年間だと6,000円ほど)
レンタル方法:介護保険サービスの利用者に限り、ケアマネージャーが作成したケアプランに沿って、福祉用具業者と車椅子の選定をしてレンタルの契約を行う。
メリット:
- 途中で車椅子を変更や返却が可能
- 定期的なメンテナンスサービス付き(基本無料)
- 試乗を1週間ほどして、最適な車椅子を選択できる
デメリット:
- ランニングコストがかかる
- ケアマネージャーが作成したケアプランに沿って、福祉用具業者との契約が必要
3-2.レンタルする場合(自費負担でのレンタル)
費用:7,000円/月(年間84,000円)
レンタル方法:直接福祉用具業者と契約
メリット:
- 途中で車椅子の種類を変更できる
- 試乗してからレンタルの契約ができる
- 介護保険がなくてもレンタル出来る(施設入所中など)
- 1か月ごとの短期利用が可能なため、不要になれば返却可
- メンテナンスサービス付き
デメリット:
- 高い
- ランニングコストがかかる
絶対必須!購入場所を選ぶ時の判断基準
通常、車椅子の耐久性は5~10年と言われています。
長年使用していると、フレームのゆがみやブレーキの故障、タイヤのパンクなどのトラグルが生じるからです。
車椅子を入手するときには、何年その車椅子を使用する予定なのかも事前に検討しておくといいと思います。
例えば、足を骨折して短期間だけ使用したい場合は、メンテナンスサービスがついてない中古品でもよいでしょう。
しかし脳梗塞になったあとに車椅子を使用する場合は、車椅子を長年使用することになるかもしれません。そうなるとメンテナンスサービスがついている方が安心して車椅子に乗車できます。
さらに、年数がたつにつれてお体の運動機能や動作能力の低下を考えると、5年後には介助量が増加している可能性もあるため、購入してしまうと、さらにもう一台購入する必要性がでてくるかもしれませんよね。
そういった時には、レンタルで対応して、その時々の体の状態に合わせて車椅子を選定するほうが安く済むこともあります。
なるほど!
後先を見越して車椅子の選定が必要なんだな~
まとめると・・・
- メンテナンスサービスがついているか
- 購入後の運搬・配送料サービスの有無
- 今後、車椅子の変更が必要になりそうか
などを検討して、車椅子を購入する場所を選択するとよいと思います。
実際に、どんな車椅子を選んだらいいのか・・・
車椅子の種類についても近日公開予定です。
結論:介護保険サービスの有無で異なりますが、おススメは・・・
断然、介護保険サービスによるレンタルです
車椅子って、実は使用開始前に
- 身長や体格にあった選定(低床か高床か)
- 症状や体の動かせ方に合わせた選定(肘置きの跳ね上げ機能など)
- 足置きの高さ調整(足が楽になるように)
- 背張りの調整(円背の有無)
- クッションの必要性を確認(床ずれ予防)
- 延長ブレーキの必要性有無(自身でブレーキを掛けられるか)
などなどのチェック項目があるんです。
元気な方が一時的に車椅子が必要になった場合はそんなに気にする必要はないと思います。
しかし高齢の方で脳梗塞になった後などは、このチェック項目にあった車椅子を選ばないと行動の制限につながることもあります。
専門的知識のある介護福祉用具の業者にメンテナンスを含めて選定してもらうことをおススメします。
逆に、一時的に車椅子が必要となった方は、
中古車椅子を安く値切って活用しましょう!
そして、使い終わったら粗大ごみで捨てるぐらいでもよいかと思います(苦笑)
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