立ち上がり動作ってとても大変ですよね。床からの立ち上がりが辛くなってきていた困っていませんか?
ムリをして力任せに手伝っていると、介助者も腰を痛めたりする危険性があります。
床やベッドからの立ち上がり動作をラクにする方法。実は、補助具を使うことで解決できるんです。
リハビリ作業療法士として、在宅介護の訪問リハビリなどに携わってきました。
どう考えてもベッドを使用した方がラクなのに、と思う人もいました。
でも人によっては、どうしても布団で寝たい。床での生活が落ち着くから、今後も生活スタイルを変えたくない。そんな人が多かったです。
この記事では、
床からの立ち上がりで足腰がつらい。
やっぱ布団が安心する。
ベッドはまだ使いたくないよ。
そんな人にオススメの福祉用具・補助具をリハビリ作業療法士がご紹介します。
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立ち上がり介助をラクに補助する方法
とにかく床やベッドからの立ち上がり動作をラクにしたい!
そんな人にオススメなのが、工事などが不要な据え置き型の立ち上がり補助手すりです。
布団を好み、ベッドを嫌がる方の特徴
実際に、在宅介護の現場で出会った人たちの特徴をまとめてみました。
- 70歳以上の男性
- 昔から畳に布団の一択
- ベッドなんて高価なものは勿体ない
- 入院してベッドの楽さを知るが、もはや意地で布団から離れられない
布団愛好家の在宅介護をされている家屋を訪問すると、
- 寝室に洋服ダンスなどが多くて、ベッドを入れるスペースがない
- 夫婦並んで寝ているため他方は床で寝ることになり気が引ける
- 築年数が40年以上でベッドを入れると家が傾くかもしれない
などなどの現実的な問題点があり、ベッドを推奨するのが難しいケースもありました。
床からの立ち上がりによるメリット・デメリット
布団が決してダメなわけではありません。一人ひとりの生活や特性に合わせて、上手く選択できれば問題ありません。
床生活のメリット
- 足腰が丈夫になる
- 筋トレになり心肺機能の維持になる
- 昔から変わらない動作で、認知症や失行(高次脳機能障害)などがあっても動作を継続して行いやすい
認知症の人に接する機会が多くありましたが、ベッドになると転倒歴が増すのに、床対応にすると落ち着かれる人がいました。このように、その人の生活歴などによっての利点もいくつか考えられます。
反して、布団を利用することによる欠点はいかがでしょうか
床生活のデメリット
- 心臓が弱い方には運動負荷量が高くて、疲れやすい体になる
- 布団の出し入れなどの際に転倒リスクが高まる
- 固すぎると褥瘡(床ずれ)の心配がある
つまり、ベッドにした方がいいのは、心臓や股関節などに何かしらの障害がある人。
この場合は、有無を言わずに布団からベッドに変更する方法を検討した方が、体のためには良い。という結論になりますね。
介護保険サービスを利用して補助具レンタルも可能
介護認定を受けている人なら、介護用品レンタルで1~3割負担で借りることもできます。
1割負担なら、月300円前後で在宅介護でもレンタルが可能です。
介護保険が未申請の人にオススメ記事
壁に手すりを設置するなら介護保険を活用
壁に手すりなどをつける工事を検討している人にも介護保険は使えます。
要介護認定を受けていたら、20万円までの工事費用が1~3割負担の支払いで利用できます。
例えば、
- 玄関に手すりをつけたい
- 和式トイレを洋式トイレにしたい
- 和室の敷居(段差)をなくしたい
このような工事も、介護保険を申請して要介護度が出ていたら
20万円を上限とし、1割負担なら2万円で工事をしてもらえるということです!!
こういった制度は使わないと損ですね
注意:ただし、ご利用には介護保険の申請と、ケアマネージャーや多職種による評価により
市町村に改修工事が必要であると認められた場合に限ります。
お近くの地域包括センターなどにご相談ください。
介護保険を利用するほどでない元気な人へ
でも私は元気だし。要介護認定はされていないのよね。。。。
介護保険の介護サービスを使用するほどではない。だけど膝が痛くて、床からの立ち上がり動作が大変。そんな人も最近は増えてきています。
そんな人に、最初にご紹介した市販で購入できる手すりが活躍します。
実はうちの母も70歳を超えて、先日2つ購入しました(笑)
使い勝手としては、
- 布団で寝ている人が、床から立ち上がる時のちょっとした手すり替わりに使用したい時
- ベッドの横に柵替わりにおいて、掛布団がベッドから落ちないようにしたい
- 玄関の上がり框を上る時の手すり替わりにしたい
- ソファーなどのひじ掛けのない椅子から立ち上がる時の手すり替わりにしたい
今使っている家具をそのままに、プラスαで使い勝手を良くするお手伝い道具になります。
ちょっと支えがあれば、自分でできるんです!
是非、お試しください。
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