医療や介護の場面でよく耳にするのが、「○○さん、また車椅子から転倒したって!」というアクシデント(事故)の報告。
在宅介護の利用者さんも、一人で留守番している間に、「またっ!車椅子から転げ落ちた!!」「どうにかならないの??」と、ご家族が心配を通り越して、呆れ返ってしまうことがあります。
実は、【床に落としたものを拾おうとしていた】ことが原因であることが多くあります。
今回は、そんな問題行動とも思われがちな「車椅子からの転倒」を
トングを使用して解決!!
これが問題解決になる理由を、病院や施設で15年間、患者さんの問題と向き合ってきたリハビリ作業療法士がご説明していきます。
車椅子からの転倒アクシデントが起こるワケ
患者さんが車椅子から転倒するほどの事態って、相当のことが起こっているんだと思いますよね。
でも、理由はシンプルだったりします。
(手が届かない)(物を拾いたい)
こんなことで人に頼むのは気が引けるのよね・・・
転倒を繰り返す人の行動パターンや、コメントを聞いていると、
「自分でなんとかしようとして・・・失敗した」
これが理由である人が、80%近くいます。
- 床に落ちた物(リモコンなど)が拾えない
- 手術をしたばかりで手を伸ばすのが辛い
- 靴の着脱時のマジックテープやチャックに手が届かない
- 細い隙間に落とした物が届かない
こんなことでお悩みの方は いらっしゃりませんか?
ジャジャ~~ン
これ、意外と救世主だったりするんですよ!!!
でも正直、この商品を私は使ったことはありません(苦笑)
いつも患者さんにご紹介するのは、こちら。
トングの先っぽの合わせはイマイチですが百均にも売ってるので、
是非、ぜひ、ぜひ、ぜひお試しください!!
- 股関節の骨折で手術をして、足の付け根の関節に動かせる範囲の制限がある方
- 腰の骨折やシビレなどにより前かがみになれない方
- 立つことやしゃがむことが出来なくて車椅子生活の方
そんな方には、特におススメです。
こんな事例もありました
病院での長期療養をされているうちに体が硬くなってしまい、
立っているバランスが悪くなり、
歩行器を使ってやっとこ歩くことは出来る利用者様。
その方が、テレビのリモコンを床に落としてしまい、
ナースコールを押して取ってもらうのも気が引ける・・・と
ご自身でリモコンを拾おうとしたところ、
手が床へ届かず、
お尻を前へズリズリして頑張っていたら、
ベッドから滑り落ちるようにして転落されたことがありました。
この方に、このトングを早くおススメしてお渡ししていれば・・・・
悔やみました。
翌日、トングをお渡したところ、
「え?こんな物なにに使うの???」
キョトンとされていました。
使用用途をお伝えしたらさっそく床に落としたティッシュを拾ったり、
靴を履くときの靴ベラ替わりにされたりと使いまくってくださっていました^^