介護の仕事に興味がある。
でもお給料が低そう・・・
一歩が踏み出せずに悩んでいませんか?
給与面で介護職を仕事として選ぶか悩んでいる人向けに、
ひと昔前とは異なる【2022年の介護福祉士の給与】について調べてみました。
最近の介護福祉士ってどんな感じ?
介護の世界では、【2025年問題】という、高齢者が急増し介護職員が不足する、という問題が予測されています。
国も非常事態として、介護職員をどうすれば増やすことができるのか・離職率が低下するのか、などに試行錯誤しています。
現在、国がしている作戦は以下の通りです。
- コロナ禍で働く医療と福祉の職員に慰労金(5〜20万円)支給
- 介護職員の処遇改善を目的とし、2022年2月から月額9,000円ほどの手当支給を開始
- 研修を受ければ痰(たん)吸引や胃ろうなどの経管栄養の医療的ケアを介護職ができるようになった
ひと昔前と違い、今の介護職員は他の医療従事者と変わらないほどの地位を確立しつつあります。
国が行っている対策を簡単にいうと
お給料が増えれば介護職をしたい人が増えるでしょ?
看護師も減ってきてるから、介護職で簡単な医療処置もできるよになれば現場は安泰でしょ?
そんなところでしょうか。
現実はそうは上手く回っていませんけどね。
でも以前に比べてたら、医療や介護の多種多様な職種の中でも、「介護職員の給与は高くなっている」のは事実です。
介護福祉士のお給料について(リハビリ職と比べてみた)
ぶっちゃけた話、夜勤勤務をしている介護福祉士と作業療法士などのリハビリセラピストの給料を比べると大差がなくなってきています。
リハビリ職は初任給はいいのですが、その後の伸び代がないので、介護職に追いつかれてきているというのが実情かもしれませんが・・・トホホ
具体的に、
介護福祉士の平均年収は約312万円
他職種の平均年収と比較するとやや低いようにも思います。
しかし、リハビリ職にはない夜勤が介護職にはあります。
この夜勤手当というのが恐ろしくメリットがあります。
以前、一緒に働いていた介護福祉士さんとお金の話をしていたら400万円ほどもらっている職員さんもいました。
とはいえ、介護福祉士の仕事内容から考えても、もっとお給料をもらっても良い職種だとは思いますが。
介護職は月9,000円増額??該当しない人もいる!
ニュースなどで最近目にした人もいると思います。
2022年2月より、介護職員は月9000円の給料増額!!!???
お給料が増えるなら、介護職をしてもいいな〜と思っている人もいると思うので、誤解のないように解説しておきます。
この月額9000円の支給は岸田総理が打ち出し、介護職員なら誰でも月額9,000円がお給料に上乗せされると思っている人がいると思います。
しかし、調べていると働いている事業所によっては対象外になることがあるみたいです。
対象になるのは、「介護職員処遇改善加算」という算定がつけられる事業所のみ。
どんな職場が該当するかというと、
- 介護老人保健施設
- 有料老人ホーム など
対して、対象にならないのは
- 訪問介護の事業所
- 居宅介護事業所
- 訪問看護ステーション など
つまり、介護福祉士が資格をとりケアマネとして働いているなど、「介護職」として働いていない職場では非該当となります。
さらに注意しておきたいのは、介護職員だからといって「一人あたり月9,000円の給与増額」ではないということです。
満額増額しないカラクリを解説
9,000円の手当を支給してもらえるカラクリは、
- 介護職員処遇改善加算という名目で事業所から都道府県に申請をし
- 認められれば国保連(国民健康保険団体連合会)から事業所に支給され
- 給与として支給
という流れになります。
ただし、この「給与として支給される」という言葉で誤解してはいけません。
例えば、
施設に介護職員が10名いたとしたら、10名分の支給がされるのですが、
その施設に介護職員とは異なるケアマネージャーやリハビリスタッフなどが所属していれば、
その施設内で働くすべてのスタッフで分けると施設側が判断すれば、一人あたりの取り分は減ってしまいます。
つまり「介護職員であれば、誰でも9,000円が上乗せされるわけではない!!」
そして、この制度は財政難である日本政府がどれぐらい支給し続けられるのか。いつまでも続くものではなさそうな予感・・・ということです。
まとめ
人の役に立てるという使命感だけでは「介護職」は務まりません。
ある程度のお金がもらえないと生活が苦しいですもんね。
介護職として仕事をするからには、どれぐらいのお給料がもらえるのかも気になるところです。
ひと昔前は、介護職をしても月に10万円ぐらいしか稼げないと言われていましたが、
最近では年収400万円を超える人もいます。
しかし、そのためには介護職でありながら痰吸引(たんきゅういん)ができる研修を受けているなどの「希少価値」が必要になってきます。
興味のある方は、こちらの記事も参考にされてください。
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2022/6/10
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