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【間質性肺炎】労作時呼吸困難があるならまず禁煙!作業療法士が病状解説

肺炎という病気の中には、高齢者が食事などでムセて肺炎になる誤嚥性肺炎。ホコリやゴミが原因になって肺炎になる間質性肺炎。細菌に感染して肺炎になるマイコプラズマ肺炎

色んな種類があります。

 

今回はたくさんの肺炎の種類の中で、間質性肺炎について在宅介護に詳しいリハビリ作業療法士が解説していきます。

 

 

 

間質性肺炎とは、どんな病気

 

今回説明する間質性肺炎は、の奥深くにある薄い肺胞壁に炎症や損傷が起こることで呼吸が苦しくなる病気です。炎症を繰り返し、薄かった肺胞壁が分厚く硬くなり、うまくガス交換ができなくなる状態をいいます。

 

悪化していくと、出来立ての綿あめのように膨らんでいたが、べたべたの砂糖の塊のように小さく硬くなり、CT画像でも肺の病変が見られるようになります。

 

ここまでくるともうをもとに戻すことは困難です。できればこうなる前に、生活習慣を見直したり、受診して服薬コントロールするなどの対応をとっておきたいものです。

 

 

 

 

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間質性肺炎の初期症状

初期の間質性肺炎は無症状です。

椅子に座っていたり、寝ている時には大丈夫でも、歩いたり、運動すると呼吸が苦しくなることがあります(労作時呼吸困難)ろうさじこきゅうこんなん

 

 

少しの運動で、安静時には感じない呼吸困難感があるのは、すでに危険な状態にあります。すぐに受診をおススメします。

 

季節に関係なく痰を伴わない空咳で悩まされることもあります。

長年かけて次第に進行してくるので、呼吸の苦しさなど自覚症状が出るころには症状が進行していることもあります。

 

 

間質性肺炎の原因

  • 関節リウマチや多発性皮膚禁煙などの膠原病(自己免疫疾患)
  • 大工さんや解体業などの職業上で出るホコリやカビ
  • ペットの毛や毛布などの生活上の日常悪状況
  • 薬剤性肺炎
  • その他特殊な感染症など

 

原因が特定できない間質性肺炎を、特発性間接性肺炎とくはつせいかんしつせいはいえんといいます。

 

 

間質性肺炎の診断

「最近咳がひどくて・・・」と内科受診にいくと「ただの風邪」と診断され、抗生剤だけ出されておしまいになることがあります。結果、呼吸器疾患の発見が遅れることになります。

受診するときには、「どんな仕事をしている、喫煙歴、いつから、どんな咳、運動したときのしんどさ」など自ら主治医へ情報提示することが早期発見につながるかもしれませんね。

 

問診

  1. 既往歴
  2. 職業歴
  3. 家族歴
  4. 喫煙歴など

 

レントゲン検査

胸部レントゲンなどの画像が早期発見の手助けとなります。

健康診断の指定病院が決まっていない場合は、同じ病院で受けるようにしておく。すると、過去のレントゲン画像を見比べるなど、データーを集めやすくなります。

 

その他検査

  • 肺機能検査(6分間歩行試験)
  • 血液検査など

 

問診やレントゲン、その他検査などを踏まえて総合的に診断は行われます。

いま現段階では「問題ない」という診断でも、担当医が変わっても同じ病院に通院歴があると得することがあります。

数年間にわたる検診結果や、胸部レントゲン画像など、「昔と比べてどうが」比較対象があるため早期発見の手助けとなるためです。是非、かかりつけ医を見つけておきたいですね。

間質性肺炎の治療方法

ここからは、具体的にどんな治療を間質性肺炎の患者さんに行うのかを説明。

まず最初に出来る治療は禁煙

喫煙者であれば、すぐに禁煙!!

これに尽きます。でも、これが一番難しいですよね。

「タバコが体に悪い」と分かっていながら止められなかった数十年間。そうすぐに生活習慣を変えられるはずがありません。

 

ただし、禁煙は劇的変化を与えてくれます。

タバコ止めた途端に呼吸がめっちゃラクになった!!!

 

服薬治療

抗線維化薬という薬が処方されます。これは進行抑制や急性増悪の抑制効果もあり、生存期間を延長することが期待されています。

ただし副作用あり、食欲不振やい不快感、下痢などの症状がでたら主治医と相談して服薬内容を見直す必要があります。

ごく軽度で息切れなどの自覚症状がない場合は、禁煙後に様子観察。

 

間質性肺炎が重度化したら

間質性肺炎が進行して、口や鼻から息を吸ったり吐いたりする呼吸だけでは酸素を十分に取り組めない病態になったら。酸素ボンベを担いで、鼻に管を通して酸素を機械的に流す在宅酸素療法を開始することになります。

この在宅酸素療法は鎖につながれたような辛さがあります。

肺炎重症化させないためにタバコを禁煙!どんな未来があなたを待っている?

 

 

特発性間質性肺炎は指定難病

間質性肺炎の中で、原因が特定できない病態に認定されると、特発性間質性肺炎と診断されます。この特発性間質性肺炎は、国が指定する難病のため、医療費などの控除が使えます。

 

指定難病に該当した場合の、使える制度や助成金などについて。今後、記事作成予定ですのでしばらくお待ちください。

 

 

まとめ

繰り返しになりますが、間質性肺炎は風邪と間違われやすいです。
長い年月をかけて症状が悪化していきます。健康診断を同じ病院で受けておくことで、レントゲン画像で「昔と比べてどうが」といった肺の変化を比較対象することが可能となります。
早期発見の手助けのためにも、是非、かかりつけ医を見つけておきたいですね。

 

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  • この記事を書いた人

やまざき

【介護相談×作業療法士】 誰かの介護解決のキッカケに☆ 『できるんです!』行動に変化をおこすお節介コンシェルジュ 急性期リハ・回復期リハ・訪問リハ・老健・デイケアなどを経験。

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