ハイ!今日は『肺』について勉強していきましょう。
小学生の子供に「ねー、ママ。肺ってなにするところ?」と聞かれて、医療従事者であるにも関わらず分かりやすく答えられませんでした(涙)
リベンジを掛けて、肺について子供でも分かりやすく説明いたします!
肺って何?小学生に伝えます。
肺はね、生きるために息をする場所だよ
どうですか!この完璧な答え!!
もちろん興味旺盛な我が子は納得してくれませんでした・・・トホホ
肺のない動物っているの?
『生きるために息をする』と言いましたが、息をするための肺がない動物っているのでしょうか。
気になったので調べてみました。
-
- 昆虫
- 一部を除く魚類
- タコ、イカ、クラゲなどの無脊椎動物
これらの生き物は、肺がない!
肺がない生き物は、皮膚呼吸にて酸素を取り入れています。
実は人間も0.6%は皮膚呼吸!
進化に伴って、皮膚呼吸をする動物は減少しているんですね。
ちなみに昆虫は、硬い甲羅があったりして皮膚呼吸は難しいですよね。昆虫は全身に張り巡らせた気管で酸素と二酸化炭素を直接交換しているらしいです。
ちょっと脱線しちゃいました。人間の肺の働きに、話を戻しましょう。
人間の肺の仕事量
人間は一日に最大約2万9000回もの呼吸をしています。
- 平均して1分間に12~20回の呼吸
- 体を動かして運動すると普段の5倍、1分間に80回
- 睡眠時は1分間に8回程度
空気を吸う量に換算すると、
体重50㎏の人の場合、1回に0.5ℓを吸うとして、
約15,000ℓにも!
1分間に大きいペットボトル5本分(10ℓ)の空気を吸ってるの!?
これが炭酸飲料だったら大変なことになっていますね((笑))
肺は毎日24時間365日、休まず体内で働いてくれているんです。
肺は体内でどんな役割をしているのか
肺は、必殺仕分け人だよ
こんな説明で納得してくれませんよね。詳しく分かりやすくご説明いたします。
肺が運ぶ物
なんとなくのイメージで、「肺」=「空気」と思い浮かべる人が多いと思います。口や鼻から吸ったその空気、この後どこへ行くんですか?
答えは、「血」です。
血管の中を流れる血液(血)に、口や鼻から取り込んだ空気に含まれる良い物を取り込みます。この良い物が、酸素です。
酸素は、葉っぱですら生きるために必要なものです。
ちなみに:また脱線しますが、宇宙の中で酸素があるのは地球だけと言われています。
酸素には、筋肉を働かせたり、元気になる栄養が含まれています。
この良い物「酸素」を血管を流れる血にのせて、心臓を通って、脳みそや内臓、筋肉、骨など全身に運びます。
血液にのせて全身に運びながら「郵便でーす!」って感じで、そこに必要な酸素を振り分けていきます。
生活していると当然、各場所でもういらないゴミなどが出ていますよね。これが不用品、二酸化炭素です。
不用品「二酸化炭素」を血管にのせて回収し、肺へ送り届けます。
お気づきですか?肺には、良い物「酸素」も、不用品「二酸化炭素」も集まってるんですね。
だから、肺は必殺仕分け人。
まだ使える良い物と、もう要らない不用品を仕分けて体内外に出し入れしているのです。
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肺の機能を少し専門的に
体内を循環して廃棄物を回収した二酸化炭素が肺に戻ってきて、新しい栄養を含んだ酸素と交換させる役割。これをガス交換と言います。
ガス交換をする肺の中は実に複雑で、口や鼻で吸った空気は気道を通り肺に送られ、肺胞という場所で、ガス交換がなされます。
肺でのガス交換の流れ
口や鼻から息を吸って気道を通る
↓
肺の奥にある肺胞とよばれる部屋に空気が運ばれ
↓
肺胞の薄い壁の中(間質)を流れる毛細血管内の赤血球に酸素を与える
↓
同時に二酸化炭素を取り出すガス交換
↓
呼気として体外へ吐き出す
肺の病気【肺炎】について
この一連の肺の仕事中の、どこで炎症が起きるからで肺炎の名前が変わってきます。
誤嚥性肺炎
よく耳にする肺炎の種類の一つです。
誤嚥性肺炎とは、口に入れた食べ物などが胃に向かう食道ではなく、間違って息をする気管に迷い込むことをいいます。本来なら、間違って気管に入ると「ゴホンっ」とせき込んで異物を出す反射機能が働きます。
しかし、高齢化や肺機能が低下していると、上手く咳き込むことができずに肺に入ったままになってしまします。人間の体は賢いので、異物を排除しようとして戦い始めます。これが誤嚥性肺炎により熱が出たり、調子を崩す理由です。
間質性肺炎
肺の奥地にある、肺胞という薄い壁の中に、間質と呼ばれる場所があります。ここで炎症がおきると、間質性肺炎と呼ばれます。
いかがでしたか?
小学生でもわかりやすいように、かみ砕いて肺の働きについて説明してきました。
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