靴下をはく動作に苦戦していませんか?
昔は簡単にできていたのに、いまは靴下を片方はくだけで10分もかかる!
そばで見ていると、
自分で履くのが難しいなら、誰かに頼めばいいじゃない。と思いますよね。
それでも介助してもらわずに、自分で頑張ろうとするのはナゼか。
靴下ぐらい自分で履けるようになりたい。
迷惑をかけたくない・不甲斐ない・出来るようになりたい
病院や施設で障害をお持ちの人と接していると、本当にちょっとした動作を汗だくになりながら時間をかけてしている人が沢山います。
リハビリ作業療法士として現場で10年以上見てきた結果、この気持ちを持っている人には何を言っても無駄です。
一番の解決策は、
どうすれは動作をラクにできるか、一緒に考える!
靴下をラクに履く代償手段(ソックスエイド)
実際に靴下が履けなくて困っている人も、それを見ていてヤキモキしている家族も、何かしら改善方法を探してこの記事に辿り着かれたのだと思います。
そんな人に、ぜひ試して欲しいのがこの【ソックスエイド】
このような動作を助けてくれる用具のことを
自助具(じじょぐ)と言います。
自助具ってなに?
少しだけ自助具について解説。
自助具とは、心身機能・身体構造上の理由から、日常生活で困難を来している動作を、可能な限り自分自身で容易に行えるように補助し、日常生活をより快適に送るために、特別に工夫された道具である。
ウェキペディア
病院で作業療法士がリハビリ担当になった人は、自助具を紹介されたかもしれませんね。
一口に【自助具】と言っても
- 衣服などの着脱のために使用するもの
- 食事で使用(バネばし・曲がるスプーンなど)
- 入浴で使用(ループ型ゴシゴシタオル・片手式ポンプ)
- 家事で使用(リウマチ用包丁・片手用まな板・ペットボトルオープナー)
あげればキリがないぐらいに、多種多様の自助具があります。
市販で売られているものから、個人に合わせて調整して作られるものなどもあります。
例えばこんなものも・・・
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ソックスエイドの種類
靴下を履きやすくしてくれる自助具のソックスエイド。
プラスチック製のものから、タオル生地のしっかりしたもの。
手持ち部分の紐が長いものから、短いもの。
体を動かせる範囲や、得意不得意な動作などを見極めて選ぶと良いと思います。
そして、実は手作りも可能なんです。
手作りのソックスエイドをお勧めしない理由
こちらのサイトでは、理学療法士が手作りソックスエイドの方法を紹介されています。
https://sofustudio.com/craft/socksaid.html
↑
とてもわかりやすく、親切な解説です。
どんなものかお試しで使ってみたい人や、新人セラピストが患者さんとの関係性構築のために作ってみるのは良いと思います。
私も働き始めて5年目ぐらいまでは、患者さんのために硬い素材のファイルなどを使用して手作りソックスエイドを夜なべして作っていました。
が、しかーーーし!!
耐久性も低く、切った素材の端が靴下の生地に引っかかったりして、80%ほどは上手く使えません・・・トホホ
材料代や作成時間を考えると、2000円ほど出して購入することを強くお勧めします。
何事も導入時が大切。
失敗体験をすると、便利とわかっていても
使うのが億劫になってしまうかも・・・
靴下が履きにくい。こんな人は試して欲しい
靴下を履くという簡単そうに思える動作も、
大腿骨頸部骨折などで人工股関節を入れると、過屈曲(過度に足の付け根をお腹につける方向に曲げること)を制限されたり、
肥満によるお腹の壁で足先に手が届かなくなったり(涙)
ソックスエイドの使い方
この靴下を履くための自助具(動作を助けてくれる道具)は、
1.座ったまま、装具に靴下をかぶせる
2.紐を持ったまま床へ垂らし、足先を通す
3.スルスルと装具だけを引っ張り抜く
この工程だけで、前かがみになることなく靴下を簡単にはくことが出来ます!!
まとめ
「障害があっても一人でデキることを増やしたい」そんな気持ちを救ってくれる福祉用具です。
ぜひプレゼントしてみてください。
最初は「ええ〜こんなので?」と思われますが、
医療福祉の業界で何十年もこの商品が生き残っている理由がすぐにわかると思います。
介護用品としてカタログにも載っていますので、
介護保険を申請されている方はケアマネージャーに
病院などでリハビリを受けている方はリハビリスタッフに
是非ご相談して、無料お試しの在庫があれば動作をやってみてください。
きっと感動していただけると思います^^
役に立つ情報を今後も更新予定です。
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